クラフト
最近この ”CRAFT GIN” にハマってしまった岩澤です。
新潟出身の日本酒党ですが、その他のお酒もなんでも飲めます。
ご縁があって、少し前にも金沢のクラフトビールに出会い、これもまたハマり…、
今年のお中元はこれで決まりでしたね。
それはそうと、この「クラフト」という言葉、やっぱりこれも好きなんですね。
クラフトのもともとの意味は「技術」で、その後、技の巧みさから生み出される手工芸品のようなものを指すようになったと言われています。
クラフトビール の条件で言うと、
・小規模であること
・独立していること
・伝統的であること
とあるのですが、僕の仕事もこのようであり続けたいなぁ、とはいつも思っていることです。
こんな僕でも、独立前は多くのスタッフの中の一人として、組織に属していました。
美容師の技術は先輩から教えられ、そして後輩に伝えられる。
それなりのキャリアにもなると、教育者として後輩スタッフの指導を行うわけです。
家に着くのは日付けが変わってから…、そんな日々が今は懐かしいほど、今は隠居生活のようなプライベートサロンを経営しています。
所属しているサロン以外でもセミナーを行ったりしていましたから、教えるのは下手な方では無いと思います。
僕にしか伝えられない伝え方で、その子にしか無い資質を磨いていく、これは常々思っていたことです。
ですが組織的に必要なものは、
「技術のマニュアル化」
「誰が教えても同じように教えられる…」
「皆が同じ技術を身につけられる」
ということが大切だというのも分かっています。
先輩の教え方がそれぞれ違うと、
「~さんはこう言ってました」
ということになるわ、
「~さんの教え方は分かりにくい」
などという問題が発生します。
いろんな人の見方や教え方があって、それぞれの良いところをつまみ食いできるくらい要領の良い子だと飲み込めるのですが、全てにおいて確立した”答え”を求めるマニュアル人間だと、前述のような不満の声が上がるのが教育の難しいところと思い続けた時代。
マニュアルを教えるのではなく、マニュアルなど無くても個々に対応できるように経験を蓄積させてあげることが、僕としては大切なことに思っていましたので、やはり組織の教育者には向いていなかったのかも知れません。。
育てたアシスタントや後輩技術者たちと共に、より沢山のお客様を担当していた頃もありました。
お一人のお客様に、分業して効率を上げる。
多くの美容室が行なっている営業スタイルだと思います。
より多くのお客様を素敵にするためにはそれも必要なことです。
とはいえ、そんな日々に違和感を感じていたのは事実で、
そしてそれが、全ての技術を一人で丁寧に担当させて頂く、今のマンツーマンのプライベートサロンをオープンするきっかけになりました。
一人の手には、できる限界があります。
ですが小規模でも、ここでしか得られないサービスを提供する。
Mökkiは髪型だけではなく、心から寛いでお帰りいただける空間であり、
そんな僕たちの仕事は”クラフトワーク”であり続けたい、
それがMökkiの原点です。
岩澤
*写真はイメージです(お酒はサロンでお出ししている訳ではありません。。)